海外を通して日本を知る(2)~フランス人と日本文化

  • 開催日:2013年2月1日(金)
  • 場 所:奈良市指定文化財 追分本陣(奈良市大和田町1912番地)

講師:華道 専心池坊流師範 Marette Renaudin女史

フランスからお招きした講師のMarette Renaudin女史は華道専心池坊流の師範であり、フランス・トゥールーズで現地の方々に華道を教えておられます。

2011年3月フランス・トゥールーズにて華展「IKEBANA EXPOSITION」開催に伴い、当研究所は華展会場横の博物館にて日本文化の出前授業「おもしろ日本学―日本芸能の世界〝芸者〟―」をおこないました。

今回は女史の日本文化(華道)との出会いや修養過程のお話をお伺いし、華道を中心としたフランスの文化について、また日本の文化との関わりなどを通して、その現状についてお話しいただきました。

特に女史が日本文化の精神性を深く理解したうえで、日本文化を享受、教授されていることに一同感銘を受け、女史の話を通して日本文化の奥深さを見直すことができました。

質疑応答では、大学生から日本人が聞き及んでいるフランス人観についての質問もでました。

他の参加者からはマスコミ等でイメージされたフランス文化・フランス人について質問があり、その実際の違いを女史の丁寧な説明で知ることができたのは大変興味深いものでした。

講演会後の懇親会では女史をかこみ食事をしながら和やかに談笑しました。

今後も、日本の文化を海外で広めておられるMarette Renaudin女史と交流の場を持ちたいと考えております。