「日本を伝える(一)~初春 国内外の若者に伝えたいお正月の慣」
- 開催日:2013年1月6日(日)
- 場 所:奈良市指定文化財 追分本陣(奈良市大和田町1912番地)
内容
- 登弥神社(奈良市石木町)に参詣
- 追分本陣にてお正月体験
- 「正月の慣(ならい)について」日本文化研究所 なら 理事長 勝部月子
- 食事(お節料理)
- 正月の遊び体験:いろはかるた
- 着物体験
- 邦楽鑑賞:祭笛 阪本寛文氏(帝塚山大学生)
- お茶席
日本のお正月を体験していただくため、留学生16名を含む国内外の学生さんを23名お招きしました。
当日は穏やかなお天気のもと、粥占いで有名な登弥神社に参拝しました。
宮司さんから神社のご由緒をはじめ、参拝の仕方などをご説明いただき、学生さん達は一人一人神妙な面持ちでお参りされました。
その後、追分本陣村井家住宅に移動し、まず初めに当研究所理事長 勝部月子が「お正月の慣(ならい)」と題しお正月の飾り(若松や鏡餅)やお節料理等について説明しました。
奈良のお正月の風習をおたずねするため、追分本陣村井家ご当主のお母様である村井アサエ氏にお話をお伺いし、元旦のお雑煮の準備の様子などをお話いただきました。
次に、お節料理(お雑煮や祝い三種盛りなど)の膳をだし、奈良の習わしの通りお雑煮のお餅にきな粉をつけて食べていただきました。
皆さんおいしいと喜ばれ、お正月料理を愉しまれました。
着物を着たいという女子学生13名全員と男子留学生の中から希望者2名には着付けをし、お正月の遊びとして「いろはかるた」をいたしました。
これは“遊びを通して学ぶ”ことを目的としており、かるたを取った学生さんにはその意味を発表してもらった上で、正しい意味を解説し、日本のことわざを一つでも覚えることができるよう工夫しました。
また当日参加されていた阪本寛文さんによる祭笛の演奏を鑑賞した後、お茶席の体験として一人一人お点前を愉しんでいただきました。
留学生の方々からは「日本人がお正月をいかに大切に考えているかを感じることができた」「実際にお正月の過ごし方を体験でき、日本がより好きになった」「自分の国のお正月と比較しながら貴重な体験ができた」と、また日本の学生さんからは「文化の大切さを再認識し、日本人として生まれてよかったと思った」と大変喜んでいただき、盛会のなかお開きとなりました。
当研究所では、今後も国内外の若者に日本の文化を伝える機会を設けていきたいと考えております。