「日本を愉しむ~月見の宴」

  • 開催日:2014年10月4日(土)
  • 場 所:登録有形文化財 志賀直哉旧居(奈良市高畑町1237-2)

内容

  1. 「志賀直哉旧居について」志賀直哉旧居館長 北森貞次氏
  2. 「日本の慣(ならい)~お月見」日本文化研究所 なら 理事長 勝部月子
  3. 朗読:志賀直哉作「奈良」、「竹取物語」汐沢京子氏
  4. 能管:「早舞、神楽」小山浩嗣氏

奈良公園に隣接し自然の風景に恵まれた志賀直哉旧居を全館貸切し月見の宴を開催いたしました。

まず初めに、志賀直哉旧居の館長である北森貞次氏にお話をうかがいました。

志賀直哉は、奈良特有の自然美と静寂に心をひかれ、 執筆活動を行い、昭和12年には長編小説「暗夜行路」を完成しました。

多くの文化人たちと芸術を論じたり家族の絆を育んだ旧居での 生活をはじめ、建物随所に見られる建築様式のこだわりまで様々な角度からお話をしていただき、一同興味津々に聞き入っていました。

その後、茶話会に続き、旧居内を見学しながら北森館長からお教えいただいた見所を各自愉しみました。

会場を一階奥の和室にうつし、当研究所理事長 勝部月子が「日本の慣(ならい)~お月見」についてお話しさせていただきました。

次に芸能鑑賞として、小山浩嗣さんに能管「早舞、神楽」を演奏していただきました。

そして、汐沢京子さんには志賀直哉作「奈良」と 「竹取物語」を朗読していただきました。

懇親会では出演者の方々をまじえて皆さん和やかに歓談されていました。

秋風爽やかに虫の音が聞こえる中、ご参加いただいた方々は奈良の秋の風情をゆったり味わうことができたとおっしゃっていました。