「日本を愉しむ~月見の宴」

  • 開催日:2012年9月30日(日)17:30~19:30(17:15受付) ※悪天候のため時間変更
  • 場 所:奈良市指定文化財 追分本陣(奈良市大和田町1912番地)

内 容

  1. 「月見の慣(ならい)について」日本文化研究所なら 理事長 勝部月子
  2. 祭笛 「お渡り、秋祭獅子舞」阪本寛文氏(帝塚山大学生)
  3. 笙 「古典三曲、天の羽衣」井原季子氏
  4. 朗読 「竹取物語」汐沢京子氏

当日は台風の影響により、嵐の中での幕開けとなったにもかかわらず、約30名ご参加されました。

宴の途中からお天気も回復し、庭の虫の音が響く中、芸能鑑賞と十五夜(芋名月)にちなんだ“望の夜(もちのよ)御膳”をお愉しみいただきました。

まず初めに、当研究所理事長 勝部月子が「月見の慣(ならい)」についてお話しさせていただきました。

追分の里でのお月見の風習をおたずねするため、追分本陣村井家ご当主のお母様である村井アサエ様にスペシャルゲストとしてご登場いただき、昔のお月見の夜の楽しいお話を伺いしました。

次に、当研究所の事業の一つの柱である「日本の伝統文化を伝承する若者を支援する事業」の一環として、現役の大学生である阪本寛文さんが、祭笛「お渡り、秋祭獅子舞」を演奏されました。

一昨年、当研究所が出前授業として、奈良市の姉妹都市であるスペイン・トレド市を訪問した際に笙を演奏された井原季子さんには、古典を三曲「越天楽、盤渉調調子、胡飲酒」と、オリジナル曲である「天の羽衣」をご披露いただきました。

汐沢京子さんには、古文と現代文をまじえながら「竹取物語」を朗読していただきました。

お月さまは望めなかったものの、ご参加いただいた方々からは、日本の秋の風情をじっくり味わうことができたとおっしゃっていただきました。

雨上がりの追分の里から見る奈良の都の灯はとても美しく、盛会のなかお開きとなりました。