第四回 ベトナム出前授業「奈良から日本文化をはこぶ」
- 開催日:2014年3月17日(月)、18日(火)
- ホン・バン国際大学(HONG BANG UNIVERSITY INTERNATIONAL) ベトナム・ホーチミン市
- ホーチミン市師範大学(MINISTRY OF EDUCATION AND TRAINING HCMC UNIVERSITY OF PEDAGOGY) ベトナム・ホーチミン市
内容
Ⅰ.第一部
- 当研究所理事長 勝部月子 講義『日本の年中行事「日本のお正月」』
- ホン・バン国際大学学生発表 「ベトナムのお正月」
- ホーチミン市師範大学学生発表 「ベトナムのお正月」
- 江木淳人(帝塚山大学院生)発表「いけばなと日本の民俗」、いけばなの実演
Ⅱ.第二部
- 出前授業:体験授業―正月の遊び「いろはがるた」、かるたの作成―
- 高橋寛子「いろはがるた」解説
- 体験:「いろはがるた」トーナメント、「いろはがるた」作成
Ⅲ.第三部
- 交流会:日本語に親しむ―もっと日本語に触れたい人のために―
- 昼食を共にしながら日本語での会話
- 日本語会話を交わしながら市内を散策
今回は4回目のベトナム・ホーチミン市の大学への出前授業となりました。
テーマを「日本のお正月」に設定し、日本からお正月の民具(注連縄・鏡餅・破魔矢・羽子板・年賀状など)を持参して、 実際に触れることができるよう工夫をしました。
また、プロジェクターを使いながら日本のお正月の習慣について日本人の心(信仰)を正月飾りや衣食住中心に講義をしました。
今回は、新しい試みとして、現地のホン・バン国際大学とホーチミン市師範大学の学生さんたちにも、同じテーマでベトナムのお正月について発表していただきました。
この試みは、一方的な日本文化の紹介に 終わるのではなく、現地の若者も自分たちの文化を見つめることから、日本の文化への理解に繋げてほしいと願っているからです。
学生さんたちの熱心な発表は、私たちを大いに刺激するものであり、 ベトナムの文化を知る好機となりました。
この他、「いろはがるた」を使ってのカルタ取り遊びの体験授業をしました。
私たちにも難解ないろはがるたであるが理解が早く、ベトナムでも同じようなことわざがあると共感する場面もあって、和気あいあいとした雰囲気の中で出前授業は進みました。
その他、今回は、帝塚山大学大学院 博士後期課程の江木淳人さんが、専攻している民俗学から「いけばなと日本の民俗」の題で発表し、 特技のいけばなを現地の花を使って披露し、現地の学生たちと交流しました。
また、同じく帝塚山大学4回生の樋口直哉さんと小山聡樹さん2人は、前回もこの出前授業に参加して、2度目のホーチミン訪問となりました。
親しくなった現地の学生も多く、出前授業第三部の日本語に親しむ(懇親会)のリーダーとして活躍してくれました。
私たちのこうした活動に、若者の参加は大変力になります。
また、こうした活動で成長していく彼らを応援していきたいと考えます。
今後もたくさんの若者の参加があることを願っています。