「日本を愉しむ~黙楽庵」

  • 開催日:2015年10月18日(日)
  • 場 所:京都市紫野大徳寺町「黙楽庵」

『茶道具』について
美術品・茶道具を扱われる「中路昌清堂」の中路清嗣氏によるお話内容

中路さんが主宰される「黙楽庵」は、大徳寺に隣接した閑静な場所でした。

庵からは比叡の山を望むことができ、「茶道」の話をお聞きするには趣のある、最良の場所でした。

貴重な古美術品である〝茶碗〟でお茶をいただきながら、茶碗ひとつひとつの来歴・鑑賞の極意をお聞きかせ頂き、非日常の世界に浸れた貴重な一日でした。

お話のなかでも、中路さんの茶道に対する「敷居は低く 心は熱く」という考え方に接し、茶道の本来のすがたに迫る大切な意識があることを再認識するとともに、それを実践していらっしゃる行動力に感銘を受けました。

〝日本のこころ〟の凝縮された伝統芸術(茶道)を、いかにして現代の日本人の生活に呼び戻し、〝今を生きる力にする〟ことができるのか。

これは私たち「日本文化研究所なら」自身の課題でもあると感じています。

最後に大徳寺境内にある「泉仙(大慈院店)」で、中路さんを囲んで精進料理を頂き、満たされた一日となりました。